2024/12/05

ぐるっと北陸一周旅(ほとんど列車内)<後編>

 


 前回の続きです。彦根を後にして、米原経由で北陸へと向かいます。


 米原始発のしらさぎ号に乗って、やってきたのは敦賀駅。


 敦賀駅の新幹線と在来線の乗り換えが大変だと話題になっていますが、ほんとにだだっ広いコンコースです。



 で、新幹線に乗るのが当初の目的だったはずなのに、私は在来線の「ハピラインふくい」に乗ってしまうのである。


 敦賀から30分ほどで武生に到着し、ちょっと歩いた所に、福井鉄道(福鉄)のたけふ新駅がある(「たけふ」新駅、ではなくて「たけふ新」が駅名です)。

 この福鉄で乗りたい電車があるのですが、その前に見たい所があるので、さらに10分少々歩きます。

↑たけふ新駅を発車した電車。大河ドラマ『光る君へ』のラッピング電車でした

 今日のお目当ての車両が、駐車場の脇にちょこんと停まっていました。なんか車と一緒に駐車してるみたいでかわいい。後でまた乗りに戻ってきます。






 お隣の北府(きたご)駅。ここに福鉄のかつての名車200形が保存されていると聞き、見てみたい!とやって来たのでした。以前乗りに来た時は、車庫脇で雨ざらしになって痛々しい姿になっているのを車窓から眺めていたのですが、綺麗に整備されていました。現役時代に一度乗りたかったな。


 北府から1駅だけ電車に乗り、たけふ新に戻ってきました。



 ほどなく、先ほど駐車場にとまっていた車両が入線してきました。遠くドイツから、南国土佐のとさでんを経て福井へやってきたレトロ車両「レトラム」(来年で還暦!)。
 ちなみに、デジタルチケットを買うと運賃はなんと100円。昨日の近江鉄道といい、安過ぎて申し訳ない(だったら正規運賃を払いなさいと言われそう)。





 車内はこんな感じです。欧州の雰囲気が漂います(行ったことありませんが)。
 たけふ新駅発車時点では空いていたレトラム、隣の北府駅で地元の家族連れがたくさん乗ってきてほぼ満席に。



 レトラムは途中長めの停車を繰り返し、のんびり1時間以上かけて福井に到着。福井駅前は、新幹線効果か、とても賑わっていました。
 せっかく来たので、えちぜん鉄道にも乗ったりしてもっとゆっくりしたいのですが、今回はそうもいかず、上りの新幹線に乗って帰ります。敦賀~福井の新幹線はまた今度乗ろう。

2024/11/21

ぐるっと北陸一周旅(ほとんど列車内)<前編>

 久しぶりに泊まりの旅に出ました。東海道新幹線で米原まで行き、彦根で1泊、翌日は敦賀を経由し、福井から北陸新幹線で帰ってきます。

 昼過ぎに新横浜から、こだま号のグリーン車に乗車。ネットの早得割引で予約しました。新幹線は車内の雰囲気も含めてせわしなくて、あまり好きではないのだけど、この日の車内はゆったりしていて、新横浜で買った駅弁を食べながら車窓を眺めてすっかり満足してしまった(例によって弁当の中身の写真は無いので、持ち帰った箱の写真をご覧ください)。




 米原に到着。ここからは私鉄の近江鉄道に乗車します。アプリで購入した1日乗車券を使用します。350円と激安(どこからお金が出てるんだろう…)。

 近江鉄道の米原駅は、いかにもローカル私鉄の風情でとてもいい。車体には、鉄道むすめというアニメ風キャラがでかでかと描かれていた。この鉄道むすめ、日本全国のローカル私鉄(いや、相鉄にもいた)に進出しているのだけど、一体誰が手がけているのだろう。クルマだと痛車ってのがあるけど、痛車ならぬ痛電車だ。インバウンドの観光客も「いやー日本の電車、というか日本人痛いなあ!」とか言ってたりして。

 米原駅をガラガラで発車した2両編成の列車ですが、彦根でまとまった乗車があり、席がほぼ埋まります。土曜日とあって若者も多かった。今日は彦根に泊まるのですが、せっかくなので終点の近江八幡まで乗車します。乗客は入れ替わりがありつつも、終点まで思いのほか多くの人が乗っていた。



 近江八幡からJRで彦根に戻り(近江鉄道で1時間ほどかかった区間が、JRだと20分)、この日泊まるホテルにいったんチェックイン。繁華街から外れた所にあって若干寂しいんだけど、小さなフロントの前には列ができていた。

 インバウンドの効果なのか、最近、安値で泊まれる宿がほとんど無い。この日も、値段で選ぶとここしか無かったのです。建物は古めだけど、部屋はシングルにしては広めで良かった。




 荷物を宿に置いて、彦根城の夜間特別公開を見に行きました。ライトアップされた天守閣がかっこいい。風雲!彦根城という感じです(古い)。国宝天守というだけあって、内部は昔ながらの急階段…というかほとんど梯子のよう。手すりにつかまり、恐る恐る上り下りする。







 彦根城近くにある、玄宮園という庭園もライトアップされていました。水面に灯りが映って幻想的。しかし、来ている人の8割方ぐらいが(大げさ?)若いカップルじゃないか。夜景は一人旅の観光客のためじゃなく、カップルのためにあるのである(泣)。

 ほんとは温泉にでも行きたかったけど、行程が上手く組めなかったので、市内のスーパー銭湯で代わりとする。土曜の夜なのでしょうがないのですが、小さな子ども連れや、中高生ぐらいの男の子たちが大勢いて、まさに芋洗い状態。周りに飛び交うのは関西イントネーションの会話で、アウェー感半端ないのだ。お風呂は早々に退却し、食事処で、せっかく来たのだからと奮発して近江牛ステーキ重を食べる。ビールも飲んで、例によってあっという間に回ってきた。

 そして、また近江鉄道に乗って彦根に戻る。スマホの1日乗車券で…と取り出したら、バッテリーが切れかかっててちょっと焦った。何とか無事ホテルに到着し、この日の行程を終了。


 …ダラダラと長々書いているせいで、いまだ北陸に到達しないのですが、次回、後編でいよいよ敦賀方面へ向かいます(そんなに引っ張るほどじゃないのだけど)。

2024/10/13

2024年ひまひま鉄道日帰り旅⑤

 7月 SATONOに乗って会津まで

 東京から新幹線で郡山へ。4月にデビューしたばかりの観光列車「SATONO」に乗ってきました。

 乗ったのは、2両編成のうち1号車のグリーン車。この日は比較的空いていて、向かい合わせの2人用ボックス席を独り占め。事前にスマホで予約したお弁当を、車内で受け取ります。あわせて、車内販売の地ビールも購入。食事付きの観光列車というと、1万円を超えるような料金が必要なものが多いのですが、この列車は気軽に乗れて嬉しい。

 地ビール飲みながら、会津磐梯山を眺めていると、例によってすぐに回ってきて、睡魔に襲われて眠ってしまいました。そんなわけで、車内の写真も、食べた弁当の写真も無いのです。すみません。


 会津若松駅に到着。この列車は喜多方行きですが、ここで下車します。


 市内を巡回する路線バス「あかべぇ」に乗車します。押しボタンにも赤べこが。


 鶴ヶ城。夏休みとあって、老若男女、日本人に外国人、たくさんの人が訪れていました。時間が無かったので、城には入らず外から眺めるのみ。


 会津若松駅に戻ってきました。ここから、会津鉄道の「お座トロ展望列車」に乗車します(2022年10月撮影)


 予約したのは、こちらの展望車(2024年1月撮影)。しかし、前面の展望部分が進行方向後方だったため、座席は逆向きで、壁に向かって座る羽目に。展望無し列車になってしまった(泣)。


 終点近くになり、団体客が降りてガラガラになったトロッコ車両へ移ってみました。夏の暑さを忘れるぐらい、吹き抜ける風が気持ちいい。

 やっぱりトロッコ列車は、トロッコ車両に乗らないとダメだという、当たり前の結論に達したのでした。

2024/09/13

2024年ひまひま鉄道日帰り旅④

 6月 箱根で激熱日帰り温泉旅


 用も無いのに突如ロマンスカーに乗りたくなり(周期的にそうなるのです)、昼過ぎに横須賀をふらふらと出発し、相鉄線で海老名へ出て、海老名からロマンスカーに乗りました。

 やってきたのは、ロマンスカーの最新鋭、GSE車(写真はありません。すみません)。車内が明るくて、窓も大きくて気持ちいい。やっぱり長年特急電車を造ってきた会社は一日の長があるように感じる。

 それにしても、VSEが早期引退しちゃったのが返す返すも残念です。新しいロマンスカーの製作発表(映画か?)が最近ありましたが、VSE以来のデザイナーから交代するとのことで、どうなるのだろう。



 箱根湯本でロマンスカーから乗り換え、登山電車で大平台へ。


 大平台では、地元の方向けの日帰り温泉、姫之湯に立ち寄ってきました。ちょっと渋めの素敵な佇まいです。浴室もこじんまりしているけど、窓が大きくて明るくて気持ちいい。

 しかし、この温泉は熱いのです。今まで東北などでいくつか激熱温泉に入ってきましたが、同格かそれ以上の熱さ。ひーひー言ってたら、先客の方が見かねてかき混ぜてくれました(すみません)。



 箱根はちょっと外れると喧騒から離れられるのが好きなのです。本当は泊まっていきたいけど、今日は日帰り、小田原からJRに乗って横須賀ヘ帰ります。