2024年1月17日水曜日

一人で怒れる男

  新年早々、なんでこんな酷い事が起きるのだろう…と愕然とした能登半島地震。

 そして今日は、29年前の1995年に、阪神淡路大震災が発生した日。高校を卒業して大学生になった年なのでよく覚えている。高校から家に帰って、テレビをつけたら、横倒しになった高速道路に、燃えさかる街。あの時も言葉を失ってしまった。

 数年前、YouTubeに阪神淡路大震災当日のNHKニュース7がアップされていたのですが、冒頭、アナウンサーが「私たちの防災対策は、本当にこれで良かったのでしょうか」といった内容のことを言っていた(かなりうろ覚えです。すみません)。ニュース7って、昔から今に至るまで、アナウンサーが意見や感想めいたことを一切言わない番組だと思っていたので(天気の話題程度は話すけど)、意外に感じた。

 いや、この程度の発言を意外に感じるほど、最近は不満とか不安とか疑問とか、そういった負の感情を含んだ発言をすることが避けられていて、自分自身もそれに慣れ切っているのかも知れない。代わりに充満するのが、「頑張ってください、支援はきっと来ます」「みんなで助け合いましょう」「今は迷惑になるから行けないけど、自分にできることをします」「あなたは決して一人じゃありません」…

 いやいやいや、我々はもっと怒らないといけないんじゃないだろうか。もっと何とかならなかったのか、もっと何とかできないのか。前向きな励ましって、本当の困難の前では、力になるとは限らないんじゃないか。理不尽さに一緒になって憤ることが必要なんじゃないか。

 怒りの感情を維持するのって、心身ともに消耗してしまうんだけど、でも決して失わないようにしたいと思うのです。なんかまとまりの無い文章になってしまいましたが(いつもだけど)、今日はこんなところで。